コラム

幼稚園の1日がまるわかり 登園から降園後までの過ごし方

朝の登園と健康チェックはどのように進むのか?

以下は、日本の幼稚園における「朝の登園」と「健康チェック(健康観察)」の一般的な進み方を、できるだけ具体的に整理したものです。

実際には各園の教育・安全方針や地域の行政指導により細部が異なるため、「よくある運用」をベースに、根拠法令・公的ガイドラインも併記します。

1) 登園前(家庭での準備・事前観察)
– 多くの園は登園前の健康観察を家庭で行うことを求めています。

前夜の睡眠、朝食の有無、排便の有無、発熱・咳・鼻汁・下痢・発疹などの有無を確認し、連絡帳や園のICTアプリに記入・送信します。

– コロナ禍以降は「自宅での朝の検温」を推奨・義務付ける園が増えました。

体温の基準は園で異なりますが、目安として37.5℃前後を登園見合わせの判断の起点にするケースが一般的です(後述の根拠 学校保健安全法の趣旨に基づく各園の運用基準)。

– アレルギーのある子は、当日の給食・お弁当対応に影響するため、体調や処方変更の有無を特に丁寧に共有します(アレルギー対応表・アクションプランの更新)。

2) 登園時間帯と入門・バス到着
– 登園時間帯(例 830〜900)の間に、保護者同伴、徒歩通園、園バスのいずれかで入ります。

– 園バス利用の場合は、乗車時から点呼・名簿チェックが行われ、到着時に再度点呼。

2022年の置き去り事故を受け、降車時の置き去り防止対策(点呼+車内最終確認、チェックリスト、置き去り防止装置の活用、二重確認など)が徹底されています。

– 園門・玄関では職員が挨拶と同時に「第一段階の健康観察(視診)」を行い、顔色、活気、歩き方、咳の有無、鼻水、涙目、ふらつき等の明らかな変化を見ます。

3) 玄関〜保育室での流れ
– 子どもは上履きに履き替え、荷物(連絡帳、水筒、タオル、帽子、コップなど)を所定位置に自分で片づけます。

これ自体が生活習慣の学習ですが、同時に担任は動作の様子から体調や機嫌を観察します。

– 手洗い(石けんで手洗い、しっかり流水で流す)。

アルコール手指消毒を併用する園もありますが、幼児は石けんと流水の基本を重視するのが主流です。

– 保護者からの口頭連絡(昨夜よく眠れなかった、食欲が落ちている、投薬が必要、転倒して擦り傷がある等)を受け、担任は連絡帳と照合します。

与薬が必要な場合は、園所定の「与薬依頼書」「医師の指示書」などに基づき、園の管理責任下で可否を判断します(幼稚園は学校教育法体系下のため、安易な与薬はせず、必要最小限かつ手順を明確化)。

4) 健康チェック(健康観察)の具体
– 基本は「視診+触診(必要に応じて)+聞き取り」です。

毎朝必ず体温計測を全員に行う園もあれば、気になる症状がある子のみ測定する園もあります。

一般的な観点は次の通りです。

– 顔色・活気・機嫌 青白い、ぐったり、普段と違う不機嫌など。

– 呼吸器症状 咳の頻度、ゼーゼー、鼻汁の色・量。

– 目の異常 充血、目やに(流行性角結膜炎の早期把握)。

– 皮膚・発疹・発赤 みずぼうそう、手足口病、伝染性膿痂疹(とびひ)を疑う所見。

– 消化器症状 腹痛の訴え、嘔吐感、下痢の有無。

– 体温 測る場合は腋窩での測定が一般的。

自宅記録と大きく違うときは再測。

– 外傷 転倒による擦過傷・打撲痕、噛みつき痕などの有無と経過。

– 寄生虫等 頭部のかゆがりやふけの増加等からシラミを疑うことがあり、見つけた場合は個別連絡で配慮の上対応。

– アレルギー 湿疹の悪化、呼吸器症状、アナフィラキシーの既往がある場合の注意点共有。

エピペン等の保管確認。

– 記録 出欠と合わせて「健康観察記録」を所定様式に残します。

気になる所見があれば時刻・症状・対応を簡潔に記し、日中も継続観察につなげます。

– バス通園児 保護者からの直接情報が得にくいため、担任は特に丁寧に朝の観察を行います。

必要時は連絡帳やアプリで補完します。

5) 異常を認めた場合の判断と対応
– 園内で経過観察 軽い咳・鼻水などで全身状態が良く活動可能な場合は、近くで様子見。

水分摂取、安静時間の確保、必要に応じ体温再測。

– 早退要請 発熱(例 37.5℃以上を目安)、嘔吐・下痢の持続、強い咳・呼吸苦、ぐったり、食事・水分が取れない等は保護者に連絡し、速やかなお迎えを依頼。

待機中は静かな別室(保健室等)で休ませます。

– 感染症疑い インフルエンザ、水痘、麻しん、流行性耳下腺炎、咽頭結膜熱などが疑われる場合は「出席停止」の対象になり得ます。

登園可否や再登園の条件は、園が定めた基準(学校保健安全法・施行規則に基づく基準)に従います。

医療機関受診と診断書・登園許可書の提出を求めることがあります。

– けが 洗浄・止血等の応急処置を行い、程度に応じて保護者へ連絡。

頭部打撲は遅発症状があるため、注意深く観察し、必要時は受診を促します。

– 記録と共有 対応内容は記録し、必要に応じて園長、養護教諭(配置がある園)、学校医・嘱託医へ相談。

個人情報に配慮しつつ、同じクラス内での感染予防のため最低限の情報共有を行います。

6) 出欠確認と朝の会へ
– 健康観察と併行して、出欠の確定、欠席理由の整理(発熱、家庭都合等)を行います。

感染症の流行兆候が見られる場合は、学級・学年単位での集団発生に注意します。

– 健康観察が一巡したら、朝の自由遊びから「朝の会」へ移行。

体調に配慮した一日の活動計画(室内遊びへ変更、外遊び時間の短縮など)を微調整します。

7) 保護者への協力依頼(スムーズな朝のために)
– 時間内登園と短時間の引き渡し 保育の流れと安全確認が円滑になります。

– 健康情報の正確な共有 朝の検温、夜間の発熱、服薬状況、家族内の感染症状況など。

– 感染症回復後の登園書類 園が指定する書式・医師記載の書面を準備。

– 与薬は原則最小限 どうしても園で必要な場合は、医師の指示がわかる書面と園所定の依頼書を提出。

よくあるQ&A的ポイント
– 幼稚園に養護教諭はいるの?
 設置園もありますが、全園ではありません。

養護教諭不在の場合も、学校保健安全法に基づき園長のもとで健康安全体制(学校医・嘱託医、職員研修、記録・連絡体制)が整備されます。

– 検温は毎日全員?
 園によって異なります。

コロナ禍以降は自宅検温を基本に、園では症状がある場合に測定する運用が増えました。

– バスの安全確認は?
 降車時の点呼・目視、車内最終確認、置き去り防止装置・二重チェック・チェックリストの活用が標準化されています。

この流れの根拠・参照できる公的資料
– 学校保健安全法・同施行規則(文部科学省)
– 学校(幼稚園を含む)における保健管理・安全管理の基本枠組みを定めます。

出席停止の対象となる感染症や再登園の基準(例 インフルエンザ、水痘、麻しん、流行性耳下腺炎、咽頭結膜熱など)も施行規則に明記。

園はこれを踏まえ園内基準を整備します。

– 幼稚園教育要領(文部科学省)
– 「健康」領域で、日々の生活を通じた健康・安全の確保、健康観察の重要性、生活習慣の形成(手洗い、うがい、身支度等)を示しています。

朝の手洗い、身の回りの整理、教師の観察・見守りはこの趣旨に沿うものです。

– 学校における感染症対策・健康管理関連通知(文部科学省)
– 学校での感染症の予防、出席停止の運用、欠席者情報の扱い等の通知・ガイドライン。

登園時の健康観察や、発熱・咳等が見られる児童生徒の対応(別室待機、早退要請、保護者連絡)などの考え方が示されています。

– 保育所における感染症対策ガイドライン(厚生労働省)
– 保育所向けですが、未就学児の健康管理・感染症対応の実務に関して具体的で、幼稚園でも参考にされることが多い。

手洗いの方法、嘔吐物処理、集団生活での感染拡大防止策の標準が示されています。

– 送迎用バスの安全対策に関する通知(文部科学省・国土交通省)
– 2022年の事故を受けた緊急対策、2023年以降の置き去り防止装置の設置義務化や運用指針、降車時の点呼・車内最終確認・二重チェック等。

朝の登園フェーズでの安全確認強化の法的・制度的な根拠になります。

– 学校安全計画・危機管理マニュアル(各園)
– 各幼稚園は法令に基づき安全計画を整備し、健康観察、事故・感染症発生時の連絡体制、救急・早退・再登園手順等を定めています。

朝の健康チェックはこの計画の一部として位置付けられます。

補足(実務上の留意点)
– 37.5℃の基準は法定の数値ではなく、園の運用上の目安です。

大切なのは「体温」と「全身状態(活気・水分摂取の可否・呼吸状態)」の両面評価です。

– 出席停止の期間・解除条件は感染症ごとに異なります。

例として、インフルエンザは「発症後5日かつ解熱後一定期間(多くは2日以上)」など、学校保健安全法施行規則に準拠した園内基準が掲示されます。

幼児は回復に時間がかかる傾向があり、医師の判断や園の基準に従います。

– 幼稚園は学校教育法の枠組みであり、日々の健康観察は「教育活動の一環」として実施されます。

養護教諭がいない園でも、担任・職員が役割分担し、学校医・嘱託医と連携する体制が求められます。

– 近年はICT(連絡帳アプリ、検温記録、欠席連絡、バス乗降ログ)で朝の情報を正確・迅速に共有する園が増えています。

個人情報保護に留意しつつ、迅速な保護者連絡や感染兆候の早期把握に有効です。

まとめ
– 朝の登園と健康チェックは「家庭での事前観察→玄関での挨拶・視診→手洗い・身支度→担任による詳細な健康観察・記録→異常時の迅速な対応・連絡→出欠確定→朝の会」という流れが一般的です。

– この流れは、学校保健安全法と幼稚園教育要領を土台に、感染症対策ガイドライン、送迎バス安全対策、各園の安全計画によって支えられています。

園と家庭が情報を丁寧にやり取りするほど、子どもの安全と学びが守られ、1日の活動がスムーズに始動します。

参考(代表的資料名)
– 学校保健安全法・学校保健安全法施行規則(文部科学省)
– 幼稚園教育要領(文部科学省)
– 学校における感染症の予防及び健康管理に関する各種通知・ガイドライン(文部科学省)
– 保育所における感染症対策ガイドライン(厚生労働省)
– 送迎用バスの安全対策(置き去り防止対策の義務化等)(国土交通省・文部科学省)
– 各幼稚園の学校安全計画・危機管理マニュアル(園配布資料)

午前中の活動(自由遊び・朝の会・設定保育)はどんな流れなのか?

以下は、日本の一般的な幼稚園における午前中の活動(自由遊び・朝の会・設定保育)の流れを、実際の保育現場で使われる用語や指導原理に沿って、できるだけ具体的に説明したものです。

園や地域、教育方針によって違いはありますが、文部科学省の幼稚園教育要領が示す「遊び中心」「環境を通して行う教育」という考え方を土台に、次のように組み立てられることが多いです。

午前中の概ねの時間割(例)

– 830〜900 登園・健康観察・身支度・自由遊び開始
– 900〜1000 自由遊び(室内コーナー遊び/園庭遊び)+片付け
– 1000〜1020 朝の会(出欠確認・歌・今日の予定・当番活動など)
– 1020〜1130 設定保育(小集団/全体活動)+まとめ
– 1130〜(昼食準備に続くことが多い)

園バスの到着時刻や園庭・ホールの空き状況、行事準備などで前後しますが、流れの骨格は概ね共通しています。

自由遊び(自由選択活動)の流れとねらい
自由遊びは、子どもが自分の興味に基づいて活動・友だち・場所・道具を選び、主体的に遊び込む時間です。

幼稚園教育要領が重視する「環境を通して行う教育」の中心となる場面です。

登園〜導入

保護者と別れての登園、職員の視診(顔色・咳・食欲の様子)、荷物の片付け(ロッカー・水筒・コップ・タオル)、連絡帳確認。

朝の安心感を高める声かけ(情緒の安定)、その日の「遊びの予告」掲示(例えば、制作コーナーに秋の落ち葉素材があることを写真や実物で示す)など、子どもが選びやすい環境を整えます。

展開(コーナー保育の例)

室内コーナー ブロック、ままごと・ごっこ、絵本、パズル、制作(のり・はさみ・折り紙・絵の具)、机上ゲーム、レゴ・ラキュー等の構成玩具、感触遊び(粘土・スライム)など。

戸外(園庭) 砂場、固定遊具、鬼ごっこ、ボール、三輪車、自然観察(花壇・小さな虫探し)など。

季節や天候に応じ、水分補給・帽子・上着の調整を促します。

関わり方 保育者は観察→必要な援助(安全配慮、素材・言葉かけの提供、仲立ち)→再度見守り、のサイクル。

子ども同士のトラブルは即介入ではなく、気持ちの言語化を支援し、合意形成を助けます。

発達に応じた配慮 年少は「やって見せる」「一緒にする」が多め、年長は「試行錯誤を支える言葉かけ」「役割分担を任せる」を重視。

特性のある子には視覚的手がかり(写真スケジュール、選択カード)を用いることもあります。

片付け〜切り替え

合図(音楽・ベル・合言葉)で一斉に片付け。

コーナーごとに役割を分けると見通しが持てます。

トイレ・手洗い・水分補給。

汗をかいたら着替えや体拭き。

次の集団活動に向け気持ちと体を整える時間です。

ねらい(例)

健康 体を十分に動かす、生活リズム作り、衛生習慣。

人間関係 友だちとの関わり、順番・貸し借り、感情調整。

環境 身近な自然や物との関わり、数量・形・因果への気づき。

言葉 気持ちや発見の言語化、語彙の拡充。

表現 工作・描画・ごっこでの表現、想像力。

朝の会(サークルタイム)の流れとねらい
朝の会は、学級全体で心と身体を合わせ、1日の見通しを共有する時間です。

長すぎず(おおむね10〜20分)、テンポよく。

典型的な流れ

あいさつ・出席確認(「はい」返事、名前呼び)と健康観察。

歌や手遊び(季節の歌、音名あそび、リズム遊び)。

体を起こし集中を高めます。

日付・天気・当番活動(カレンダーめくり、天気調べ、水やりなどの係を発表)。

今日の予定・約束(活動のねらいと安全ルールを短く、肯定語で伝える)。

絵本・紙芝居・クイズ(テーマ導入や心の安定にも有効)。

呼吸・姿勢の確認(静と動の切替え)。

配慮

視覚提示(絵カード・写真スケジュール)で見通しを持たせる。

年齢に応じて参加方法を調整(年少は模倣中心、年長は発言・当番・話し合い)。

集中が途切れる前に切り上げて次へつなぐ。

ねらい

集団の一体感、安心感の醸成。

生活の見通し、自己調整力の育成。

聞く・話すの基礎、表現の楽しさ。

設定保育(教師がねらいをもって意図的に準備する活動)
「設定保育」は、発達や季節・行事に応じて教師が計画的に環境と活動を用意する時間です。

一斉活動だけでなく、小グループや選択制も含みます。

遊びの連続性を保ちつつ、ねらい達成のために「導入→展開→まとめ」の流れで構成するのが一般的です。

基本構成

導入 興味を引き出す(実物提示、絵本、簡単なゲーム、クイズ、前回の活動の振り返り)。

展開 実際にやってみる(個人・ペア・小グループ)。

教師は技法の見せ方や安全配慮、問いかけで「気づき」を促す。

まとめ 作品や気づきの共有、振り返り(「できたこと」「次やってみたいこと」)。

片付け・保管・掲示。

具体例

造形・制作 はさみ・のりの技法、季節の素材(落ち葉・どんぐり)でのコラージュ。

ねらいは道具の安全な扱いと表現の楽しさ。

音楽リズム 楽器遊び、リトミック、わらべうた。

ねらいはリズム感・協調性・聴く力。

運動遊び サーキット、マット運動、ボール。

ねらいは全身運動、挑戦する気持ち、安全ルールの理解。

言葉・数あそび しりとり、絵カード、数のやりとりゲーム。

ねらいは語彙や数量感、順序立てて考える力。

科学・環境 水・光・影・磁石・虫探しなどの簡単な探究。

ねらいは仮説・試行の体験、観察・記録。

生活・行事 行事に向けた製作や役割づくり、地域交流。

ねらいは文化にふれる、共同で取り組む喜び。

個別化・評価

発達や興味に応じて複数レベルの課題や素材(例 はさみは直線→曲線、のりは面→点)を用意。

活動中の観察記録(写真・メモ)を保護者連絡や次の計画に生かす。

成果物のみで評価せず、プロセス(試行・協力・気づき)を大切にする。

安全・衛生

道具の使い方の事前指導、作業スペースの区分、アレルギー素材の確認、換気・手洗い・消毒。

戸外活動は熱中症指数・紫外線・路面状況を踏まえ時間短縮や場所変更。

園によるバリエーション

– 自由保育を長めに取り、設定保育は短く「導入の種まき」に徹する園もあれば、リズム・制作・体育などの設定を曜日ごとにしっかり組む園もあります。

– モンテッソーリ系やプロジェクト型学習を取り入れる園では、設定保育も子どもの選択を最大限尊重し、時間を長く確保する傾向があります。

– 異年齢保育を午前に設定する園では、ペア・縦割りグループでの協働活動が増えます。

保護者との連携(午前中の流れと関連するポイント)

– 朝のコンディション共有(睡眠・食欲・体調)を連絡帳や口頭で把握。

– 写真掲示・作品展示・週案配信などで活動の見える化。

– 家庭でも継続できる簡単な遊びや歌の紹介。

根拠(制度・指導原理・実践資料)

– 文部科学省「幼稚園教育要領(平成29年告示)」および「同 解説」
– 幼稚園教育は「環境を通して行う」こと、遊び中心であること、五領域(健康・人間関係・環境・言葉・表現)を相互に関連させて指導することが示されています。

– 日々の指導は年間・月案・週案・日案として「ねらい」「環境構成」「援助・配慮」「評価・改善」を循環させることが求められます。

– 一日の生活は子どもの実態に即して弾力的に編成し、過度な一斉指導や詰め込みにならないよう配慮する旨が明記されています。

– 文部科学省「幼稚園教育要領解説 乳幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」
– 主体的・対話的で深い学びにつながる「遊びの中での学び」の重要性、見通しをもった生活の流れを作る意義が述べられています(例 自分の考えを言葉で表す、協同してやり遂げる等)。

– 厚生労働省「保育所保育指針」「同 解説」および内閣府「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」
– 幼児期の保育・教育の基本は共通であり、自由遊びの充実、朝の集まり(サークルタイム)、計画的な設定保育の意義、衛生・安全管理、個別配慮の必要性が繰り返し示されています。

– 地方自治体の教育委員会・園の公開資料(「一日の生活」例)
– 多くの公私立幼稚園が、登園〜自由遊び〜朝の会〜設定保育〜昼食〜降園という流れを公表。

時間配分は園バス・園庭状況・保育時間の長短で調整。

– 早期教育・保育の実践研究
– コーナー保育・プロジェクト型活動・リトミック・サーキット運動・わらべうた等の手法が、幼稚園教育要領の五領域に資することが研究・実践報告で広く共有されています。

まとめ(流れのポイント)

– 自由遊び 主体性を育む基盤。

環境と見守りを通して学びが自然に起こるように整える。

– 朝の会 心身をそろえ、今日の見通しと安心感をつくる短時間の集まり。

– 設定保育 ねらいに基づく計画的な活動で、遊びの経験を深め広げる。

導入→展開→まとめの流れと個別配慮、安全衛生が鍵。

– 全体を通して、「遊び中心」「環境を通しての教育」「子どもの実態に応じた弾力的編成」という要領の理念が一貫して働いています。

上記は多くの園で共有される標準的な流れですが、実際は子どもの姿(季節・体調・興味)を起点に毎日微調整されます。

見学の際は、時間割だけでなく、教師の援助の質(問いかけ、環境構成、安全配慮)、子ども同士の関わり、振り返りや作品の扱い方などにも注目すると、その園の「自由遊び」「朝の会」「設定保育」の良さや方針がよりよく見えてきます。

昼食の時間はどのように過ごし、食育やマナーはどう身につくのか?

園の昼食の時間は、単に空腹を満たす時間ではなく、生活習慣・社会性・感性・安全意識までを総合的に育む学びの時間です。

以下では、実際の過ごし方の流れ、食育やマナーがどのように身につくのか、そしてそれを支える制度や指針といった根拠について、できるだけ具体的にお伝えします。

昼食時間のだいたいの流れ
– 準備
– 片づけと切り替え それまでの活動を片づけ、昼食モードに気持ちを整えます。

トイレを済ませ、正しい手洗い(流水・石けん・十分なすすぎ・清潔なタオルで拭く)を行います。

エプロンやランチョンマットの準備、椅子と机の高さの調整(足裏が床につく姿勢)を確認します。

– 当番活動 食事当番がテーブル拭き、食器・箸・スプーンの配布、牛乳やお茶の準備などをします。

自分たちでクラスの食環境を整える経験が自治や責任感につながります。

– 配膳
– 園の給食(自園調理・委託調理)や弁当の園では方式が異なりますが、できる範囲で「自分で量を選ぶ」体験(ファミリースタイルの取り分け)を取り入れ、子ども自身が空腹感と相談して盛り付け量を決めます。

初めての食材は「ひとくちサイズ」から勧め、追加はおかわりで対応します。

– 食物アレルギー配慮園では、名札付きトレーや色分け皿、個別メニューで交差接触を防ぎます。

食品表示や献立表にアレルゲン記載を徹底します。

– あいさつ
– 全員がそろったら「いただきます」。

作ってくれた人、食材を育んだ自然や流通に関わる人への感謝を言葉にします。

言葉の意味を日常会話で確かめることも大切です。

– 食事
– 落ち着いた雰囲気づくり 過度に静かすぎず、会話を楽しめる音量を保ちます。

教師は席を回り、言葉がけ(「いい香りだね」「どんな歯ごたえ?」など)で五感の気づきを促します。

– 偏食・苦手への対応 強要や叱責は避け、ひとくち体験、調理形態の工夫(刻む・やわらかく煮る・味付けの調整)、食材の由来を話題にする、友だちのモデルを見せるなど、安心して挑戦できる雰囲気を作ります。

食べられない場合は無理をせず、次の機会につなげます。

– 箸・食器の扱い スプーン→フォーク→箸へと発達段階に合わせて移行し、持ち方・器の支え方・ひと口量・咀嚼を丁寧に支援します。

器を持って食べる、音を立てないなど基本動作を繰り返し練習します。

– 社会性 全員に料理が行き渡るまで待つ、順番におかわりする、分け合う、声の大きさを調整する、といった集団でのルールを体験的に学びます。

– 片づけ
– 食器の下膳、残菜の分別、生ごみの処理、牛乳パックの洗浄・開き、テーブル拭き、床の食べこぼしの掃除などを役割分担して行います。

道具の扱い方(ふきんのしぼり方、バケツの持ち運び方)も学習します。

– 口腔衛生・切り替え
– 歯みがき・うがいを行う園も多く、歯ブラシの扱い・片づけ・洗面所の衛生も指導します(地域の感染症状況等で実施の有無は変わります)。

その後は静かな読み聞かせや自由あそび、午後の活動へ移ります。

食育はこう身につく(ねらいと具体の手立て)
– 季節・地域・文化への気づき
– 献立で旬の食材や行事食(七草、節分、ひな祭り、十五夜、お正月など)を取り入れ、由来や文化背景を話題にします。

地場産の紹介や生産者の話を写真・掲示で伝える園もあります。

– 育てる・作る・食べるの一体化
– 園庭やプランターで野菜を育て、収穫して調理・試食する体験は「食といのちのつながり」を実感させます。

皮むき、ちぎる、混ぜるなど年齢に応じた調理活動は手指の巧緻性や主体性を育みます。

– 味覚と五感
– だしの香り、野菜の色や食感、煮える音などを言語化することで、味覚の幅と感性が広がります。

苦手な味も「どんな味?」と言葉にすることで受け止めやすくなります。

– 栄養のバランスを感覚で学ぶ
– 主食・主菜・副菜・汁・牛乳(園の方針による)など、色や形の違いを手がかりに、いろいろな食べ物を組み合わせると体が元気になることを経験的に学びます。

机上の栄養学ではなく、食べ終わった後の満足感や元気さと結びつけて理解します。

– 自己調整力(量・ペース)の獲得
– 自分で盛る、小盛りから試す、満腹なら無理をしないなど、身体感覚に基づいた食べ方を尊重します。

これが食べすぎ・食べ残しの抑制や健やかな体重発育にもつながります。

– 連携
– 献立表や食育だよりで家庭に情報を発信し、家でも同じ合図や声かけ(「いただきます」「今日は何のにおい?」など)を共有します。

アレルギーや嗜好、家庭の文化的背景も保護者と対話して配慮します。

マナーはこう身につく(発達に沿った支援)
– 姿勢と環境
– 足裏が床に着き、机はみぞおち程度の高さ、肘が軽く曲がる椅子・机を使うと、こぼしや偏食が減り、落ち着いて食べられます。

環境の調整はマナーの前提です。

– 基本のことばと所作
– 「いただきます」「ごちそうさま」「ありがとう」を丁寧に言う。

器は両手で受け渡し、食器をがちゃがちゃ鳴らさない。

口に物が入っているときは話さない。

こぼしたら自分で拭く。

こうした小さな行動をその都度フィードバックします。

– 箸・スプーンの使い方
– トング遊び、洗濯ばさみ、粘土・ビー玉つまみなどの遊びで指先の力と分離運動を育て、箸の持ち方にスムーズにつなげます。

できたらほめる、難しければ道具を戻す(短い箸、滑り止め付きなど)といった調整をします。

– 社会のルール
– みんながそろうまで待つ、嫌いなものを他人の皿に入れない、立ち歩かない、大声を出さない、食べ物で遊ばない。

ルールは否定語だけでなく、どうすればよいかの代替行動(手を挙げておかわりを頼む、ナプキンで口を拭く)まで伝えます。

– 無理強いをしない
– 残さず食べることよりも、楽しく食べること、食べることへの安心感を優先します。

小さな成功体験(ひとくち食べられた)を積み上げ、次につなげます。

安全・衛生のポイント
– アレルギー対応
– 事前の医師意見書、個別対応表、エピペン配置と職員研修、代替食・除去食、表示・配膳動線の工夫、食材の持ち込みルールなどを整えます。

乳幼児が食べ物を交換しないよう座席配置や声かけにも注意します。

– 窒息・誤嚥予防
– ぶどう・ミニトマト・餅などは年齢に応じた切り方(例 縦4分割)や提供見合わせ、よく噛む指導、食事中は走らない・笑わせすぎないなどの配慮をします。

– 食中毒・感染症対策
– 調理・配膳の衛生管理(温度管理、検食、器具の消毒、手指衛生)、共用トングや取り箸の使い分け、体調不良時の出席見合わせなどを徹底します。

地域の状況に応じて座席間隔や対面配置を調整することもあります。

– 口腔衛生
– 歯みがきは衛生的な保管・流水下でのブラシ洗浄・定期交換を行い、可能な範囲で実施します。

難しい場合はうがい・水分摂取で代替します。

園ごとの違いと共通する考え方
– 幼稚園(文科省所管)、保育所(厚労省所管)、幼保連携型認定こども園(内閣府所管)では制度が異なります。

給食の有無・方式(自園調理、センター調理、弁当)や歯みがきの実施、当番活動の範囲などに違いがあります。

– ただし、共通して重視されるのは、子どもの主体性と安心感、体験を通した学び、無理のない習慣形成、そして安全・衛生の確保です。

根拠(制度・指針・考え方)
– 文部科学省「幼稚園教育要領」(平成29年告示)
– 領域「健康」で、食事を含む基本的生活習慣の形成や食事を楽しむ態度が示されています。

遊びや生活の中での体験的な学びが重視されています。

– 厚生労働省「保育所保育指針」(平成29年告示)
– 乳幼児期の食事・栄養・食育の基本、発達に応じた食事の援助、食物アレルギー対応、衛生管理等が具体的に示されています。

幼保連携型認定こども園の要領・指針も同趣旨です。

– 内閣府「食育基本法」(平成17年)および「食育推進基本計画」(現行計画)
– 幼児期を食習慣形成の重点時期と位置づけ、家庭・地域・学校・保育施設の連携、体験的な食育(栽培、調理、行事食、地産地消)を推進するとしています。

感謝の心や命への理解を育てることも明記されています。

– 学校給食衛生管理基準・関連ガイドライン
– 給食を実施する園は「学校給食衛生管理基準」等に準拠し、HACCPの考え方に基づく衛生管理、検食、温度管理、施設・器具の衛生を徹底します。

– 「学校におけるアレルギー疾患対応ガイドライン」
– 園児を含む教育機関でのアレルギー対応(事前の個別計画、確実な除去・代替、緊急時対応、研修)を体系化しています。

保育所向けには厚労省のガイドラインがあります。

– 発達・教育の基盤的知見
– 社会的学習(大人や友だちのモデルから学ぶ)、自己決定(自分で選ぶことで意欲と自己調整が育つ)、反復経験が受容を広げること(新奇食品の受け入れは小さな体験の積み重ねで高まる)など、心理・栄養教育の一般原則が昼食場面の実践を支えています。

強制や競争ではなく、安心と成功体験が学習を促すという考え方です。

– 学校保健安全法・学校環境衛生基準
– 衛生的な環境整備、手洗い・口腔衛生、施設の安全確保など、食事環境の基盤となる基準を定めています。

まとめると、幼稚園の昼食時間は、準備→配膳→あいさつ→食事→片づけ→口腔衛生という流れの中に、食材や文化への関心、身体感覚に基づく自己調整、社会的ルール、感謝の心、安全・衛生といった多面的な学びが織り込まれています。

制度上も、幼稚園教育要領・保育所保育指針・食育基本法などがこの方向性を明確に支えており、園はそれらを土台に、子どもの発達や地域性に合わせた具体の工夫(当番活動、取り分け、栽培・調理体験、行事食、アレルギー対応、歯みがき等)を積み上げています。

大人が急がず、比べず、無理をさせず、よいモデルと温かな言葉がけを続けることで、食育とマナーは確かに根づいていきます。

午後の活動(お昼寝・外遊び・帰りの会)はどの順番で進むのか?

結論から言うと、午後の活動は「午睡(または休息)→外遊び→帰りの会」という順番がいちばん一般的です。

ただし、幼稚園の設置形態(短時間・長時間預かり、認定こども園か否か)、子どもの年齢(年少・年中・年長)、季節や気温、園の方針によって運用は変わります。

以下で、代表的なパターンと、その順番になる理由(根拠)をわかりやすく説明します。

もっとも一般的な流れ(長時間保育や年少児を含む園で多い)

– 昼食
– 排泄・歯みがき・静かな読み聞かせなどで心身を落ち着かせる
– 午睡(または静かな休息)1245〜1430前後
– 起床・排泄・着替え・水分補給(必要に応じておやつ)
– 外遊び(園庭・戸外活動)
– 片付け・手洗い・身支度
– 帰りの会
– 順次降園(預かり保育へ移行する園も)

この並びは、昼食後の生理的な眠気を利用して休息をとり、その後に十分な活動(外遊び)を確保し、最後に落ち着いた集団の締めくくり(帰りの会)を入れるというリズム上の合理性があります。

午睡を基本的に設けない園(短時間・14時前後降園で年中長中心の幼稚園に多い)

– 昼食
– 静かな読書や制作(短い休息)
– 外遊び(1300〜1400 目安)
– 帰りの会(1400前後)
– 降園

幼稚園教育では、年中・年長児は日中のまとまった午睡を設けないことが一般的です。

そのため、昼食後に短い静の時間を挟み、午後早めに外遊びを行ってから帰りの会で締める構成がよく見られます。

季節・気候による調整例

– 夏の猛暑日・強い日差しの時期
– 朝のうちに屋外活動を厚めに確保し、午後は室内遊びや短い外遊び→帰りの会
– 午睡がある園では、午睡をしっかり確保し、外遊びは日差しが弱まる時間帯に短めに
– 冬季
– 午睡なしの園は、昼食後に軽く体操・外遊び→帰りの会
– 日没が早いので外遊びの終了・帰りの会の開始をやや前倒しに

年齢による違い

– 年少(満3歳〜年少クラス)
– 長時間預かりでは午睡を設定する園が多く、午睡→外遊び→帰りの会が基本
– 年中・年長
– 通常日課では午睡なしが一般的。

外遊び→帰りの会
– 長時間預かりや個別配慮が必要な子には「静かな休息」や短い仮眠を柔軟に

順番の根拠(なぜその並びが多いのか)

発達・生理の観点

– 昼食後は血糖動態やサーカディアンリズムの影響で眠気が出やすく、12〜15時に休息を入れると入眠しやすい。

– 3〜4歳児では、適切な時間帯の午睡が情緒の安定、けが予防、学習・記憶の定着にプラスに働くことが知られている。

一方、5歳前後になると夜間睡眠が主になるため、午後遅くの長い午睡は夜更かしにつながりやすい。

よって年長では午睡なし、または短い休息にとどめる運用が理にかなう。

– 午睡の終了時刻は15時頃までに収めると夜間睡眠への影響が少ないとされるため、午睡→外遊び→帰りの会という並びにすると、起床後に十分に身体を動かしてから降園時間を迎えやすい。

安全・健康管理の観点

– 昼食直後の激しい外遊びは、嘔吐や腹痛のリスクがわずかに上がる。

いったん休息を挟む方が安全管理上スムーズ。

– 夏季の熱中症対策として、日射が強い時間帯(概ね11〜15時)の外遊びは短縮・回避する園が多い。

午睡や室内活動をこの時間帯に置くのは合理的。

– 午睡の前後に排泄や水分補給、体温確認などの健康観察を入れやすく、体調の変化に気付きやすい。

集団運営・学級経営の観点

– 帰りの会は、1日の振り返り、連絡、絵本や歌など「静」の活動が中心。

外遊びで十分にエネルギーを発散した後に実施すると、子どもが落ち着きやすく、話が届きやすい。

– 外遊びを帰りの会の前に配置すると、天候や延長保育の人数変動に応じて柔軟に時間調整しやすい。

帰りの会を最後に固定しておくことで、保護者への伝達事項や忘れ物確認も確実になる。

施設・人的配置の観点

– 午睡の時間帯は職員の休憩や書類作業、会議、環境整備の時間としても機能する。

一方、外遊びは安全確認のために教職員の目配りが必要で、子どもが十分に覚醒している時間帯(午後の早〜中盤)に行う方が事故リスクを抑えやすい。

– 帰りの会を最終枠に置くと、降園対応(順次降園の呼び出し、バス利用、延長保育への引き継ぎ)が整理しやすい。

具体的な時間割イメージ

A. 午睡あり(長時間保育・年少混在の園の一例)
– 1200 昼食
– 1230 排泄・歯みがき・読み聞かせ
– 1245〜1430 午睡
– 1430 起床・排泄・着替え・水分補給
– 1500 おやつ
– 1515〜1550 外遊び(季節により短縮)
– 1600 帰りの会
– 1615〜 順次降園・延長保育へ

B. 午睡なし(14時台降園の一般的幼稚園の一例)
– 1200 昼食
– 1230 静かな活動(絵本・制作・休息)
– 1300〜1350 外遊び
– 1400 帰りの会
– 1420 降園

よくある質問と補足

外遊び→午睡→帰りの会の順でもよい?

原理的には可能で、午前中の天候が悪く午後に天候が回復するなどの事情で一時的に入れ替えることはあります。

ただし、午後遅い時間の午睡は夜の就寝に響きやすく、起床後に十分な覚醒時間が取れないと帰りの会に集中しづらいというデメリットがあるため、常設の並びとしては少数です。

午睡後にすぐ帰りの会ではだめ?

可能ではありますが、体が十分に目覚める前に「静」の締めくくりを行うと集中しにくくなります。

起床後に軽く身体を動かす外遊びやリズム遊びを挟む方が、子どもの状態が整いやすいという実践的な利点があります。

年長児に午睡は必要?

多くの園では年長は午睡なし、または個別配慮にとどめています。

日中の長い午睡は夜間睡眠を圧迫しやすいため、休息は「静かな活動」中心に切り替えるのが一般的です。

根拠として参照される指針・知見の概要

文部科学省「幼稚園教育要領・解説」

幼稚園は教育施設であり、遊び中心の生活を通じた発達支援が柱。

生活リズムの形成や、必要な休息・睡眠がとれるよう配慮することは示されているが、午睡を一律に義務づけてはいない。

従って、年齢や個人差、園の実態に応じて「午睡」または「静かな休息」を柔軟に組む設計が妥当。

厚生労働省「保育所保育指針」

保育所向けではあるが、午睡に関する配慮が明記され、特に低年齢児では午後に十分な午睡を確保すること、3歳以上児でも個人差に応じて休息を調整することが示される。

長時間預かりを担う認定こども園・幼稚園の午後日課設計にも実務上の参考となっている。

小児の睡眠に関する専門家の推奨

3〜5歳児の総睡眠時間の目安は概ね10〜13時間とされ、午睡は「早めに始めて遅くまで引っぱらない」「個人差に応じて柔軟に」という考え方が主流。

午後遅い時間の長い午睡は夜間睡眠を阻害しやすいため、午睡を行う場合は13〜15時の枠内に収める運用が推奨される。

熱中症・紫外線対策の一般指針

夏季は11〜15時の屋外活動を控えめにし、水分・休憩を確保することが推奨される。

よって、午後早い時間帯を午睡・室内活動に充て、外遊びは日射が弱まる時間帯に短めに配置するのが理にかなう。

まとめ

標準形は「午睡(または休息)→外遊び→帰りの会」。

午睡を設けない短時間の幼稚園では「外遊び→帰りの会」。

季節や気温、年齢、園の保育時間によって調整する。

この順番は、幼児の生理的なリズム、安全管理、集団運営(締めくくりの質)という観点に整合しており、文科省の幼稚園教育要領が求める「生活のリズムと必要な休息への配慮」にもかなう構成です。

園選びや紹介文を作る際は、上記の一般則に加えて、各園の実態(午睡の有無、起床・外遊び・帰りの会の具体時刻、季節の運用、年齢別の差、延長保育への接続方法)を併記すると、保護者にとって一層わかりやすく、安心感のある案内になります。

降園後の対応(引き渡し・延長保育・連絡帳)はどう行われるのか?

ご質問の「降園後の対応(引き渡し・延長保育・連絡帳)はどう行われるのか?」について、一般的な幼稚園の運用をできるだけ具体的に、あわせて制度的・法令的な根拠や背景も示しながら整理します。

園ごとに細部は異なるため、最終的には在籍園(志望園)の「園則・重要事項説明書・預かり保育要項・安全マニュアル」でご確認ください。

降園後の全体像(標準的なフロー)

– 通常降園時刻(例 1400~1500)に、担任・当番教職員が昇降口や園庭門、またはバス停で保護者へ引き渡し。

– 保護者のお迎えがない園児は、所定の手続きで「預かり保育(延長保育)」に合流。

名簿チェックとIC/紙台帳で入室・退室を記録。

– 預かり保育の時間中に、おやつ、自由遊び、休息(年齢や園方針によっては午睡)、絵本・製作などを実施。

– 閉園時刻までに順次お迎え。

最終退室後、職員が残留確認・戸締り・バス/園内最終点検・記録の保存を行う。

引き渡し(お迎え・バス・代理)の実際
2-1. 事前登録と本人確認

– 園は「お迎え者登録」(父母・祖父母・シッター等)、緊急連絡先、アレルギー情報、引き渡しNG者の有無を入園時に書面またはアプリで登録します。

– 当日の本人確認は、以下のいずれかで行われるのが一般的です。

– 顔認識+名札(保護者用パス)/ICカードタッチ
– 暗証番号提示(バス停引き渡しで用いる園もあります)
– 代理者は事前届け出+身分証提示。

急な代理は保護者からの電話確認を併用。

2-2. 園でのお迎え
– 引き渡し場所を限定し、動線を一方通行にするなどで混雑・ヒヤリハットを防止。

誘導係を置き、園児はクラスごとにまとまって待機します。

– 担任・当番が名簿で一人ずつ確認し、持ち物(連絡帳、上履き袋、製作物、投薬依頼書の返却など)も合わせて引き渡し。

– 飲酒等で安全に迎えられないと判断される場合は、園規程に基づき引き渡しを見合わせ、別の登録者へ連絡。

2-3. 送迎バス利用者の引き渡し
– バス停到着ごとに乗務教職員が名簿で照合し、お迎え者の本人確認を経て引き渡し。

サインまたはアプリ打刻を行う園が多いです。

– 不在時は即時に園へ連絡が入り、園内待機または次便での園帰着後に預かり保育へ移行する運用が一般的。

– 近年は安全強化のため、乗降時点検と車内置き去り防止装置の作動確認、終便後の目視点検・チェックリスト記録が徹底されています。

2-4. 代理引き渡し・きょうだい対応
– 代理人引き渡しは、原則事前登録+当日連絡+身分証での本人確認。

書式(委任状・連絡アプリ)は園の定めによります。

– きょうだい(小学生など)のみでの引き取りは、園の安全方針で可否が分かれます。

許可する場合も上限学年・時間帯・ルール(サインやIC)を設定。

2-5. お迎え遅延・未迎え時の段階的対応
– 定刻超過→担任または事務室から保護者へ電話。

– 連絡不通・遅延継続→緊急連絡先へ連絡、園内で預かり保育に移行(延長保育料金の発生・記録)。

– 閉園時刻を過ぎても引き取り不能→園規程に基づき、関係機関連絡(状況により警察相談等)を検討。

安全を最優先に園内で保護・記録化。

– 時刻・手順は園規程に依存しますが、いずれも「園児の安全確保」と「保護者との迅速な連絡」を最優先にした段階的措置が原則です。

2-6. 災害時の引き渡し
– 地震・風水害・広域災害等では、通常の引き渡し手順を中断し、「災害用引き渡しカード」「合言葉」等を用いた特別手順に切り替え。

– 年1回以上の引き渡し訓練を実施する園が多く、園外一時避難場所からの引き渡し手順(名簿携行・照合・サイン)も事前周知されます。

延長保育(預かり保育)の運用
3-1. 目的と対象

– 保護者の就労、通院、下の子の出産・育児、家庭の事情などに対応し、教育・保育の継続性と子育て支援を図る仕組みです。

– 1号認定の幼稚園児を主対象とし、長期休業中の一時預かりを含む園もあります。

3-2. 時間帯と料金の目安
– 夕方の部 通常降園~1800または1900頃まで。

– 朝の部 登園前の早朝保育(例 730~830)。

– 料金は園ごとの設定(例 1時間200~500円、日額上限あり、きょうだい割引等)。

閉園時刻超過は追加料金を設ける園が多いです。

– 幼児教育・保育の無償化により、1号認定かつ「保育の必要性」の認定を受けた家庭は、預かり保育利用料に対し月額上限付き(例 1.13万円)の補助が受けられます。

詳細は自治体の案内をご確認ください。

3-3. 申込方法
– 定期利用(曜日固定)とスポット利用(前日・当日申込)の併用が一般的。

締切時刻やキャンセル締切は園の要項に明記。

– 当日延長は空きと職員体制次第。

電話またはアプリで申請し、園から承認連絡を受けて確定。

3-4. 生活・活動内容
– 休息と安心感を重視した「自由遊び」が中心。

絵本、おままごと、積木、園庭遊び、簡単な製作など。

– おやつ提供(アレルギー表管理、代替食/持参可否の規程)。

– 年少児などは短時間の休息・午睡を取り入れる園もあります。

– 課外教室(体操・英語・音楽等)と連携し、預かり枠内で送迎・合流を行う場合もあります。

3-5. 職員配置と安全
– 園は安全管理計画に基づき、預かり時間帯も複数名の見守り体制、ヒヤリハット記録、事故発生時の初期対応・保護者連絡・報告の流れを整備。

– おやつ・与薬は内規に基づき厳格に運用。

与薬は原則不可とし、医師の指示書・与薬依頼書がある場合のみ対応する園が一般的です。

– 送迎バスの延長運行は少数で、基本は保護者お迎え。

やむを得ない遅延は速やかに園へ連絡します。

3-6. 欠席・キャンセル・遅延
– キャンセル締切以降は料金発生とする園が多いです。

病気・出席停止は免除または振替可など個別規程あり。

– お迎え遅延の反復は、個別面談や利用制限の対象となる場合があります(安全確保の観点)。

連絡帳(紙・アプリ)と情報連携
4-1. 目的

– 園と家庭の「教育・生活情報の双方向連携」の基盤。

園児の健康状態、活動の様子、配慮事項を共有し、継続的な育ちを支えます。

4-2. 典型的な記載項目
– 家庭から 体温・朝の食事・睡眠時間・排便・体調の変化、服薬の要否、下校後の予定、心配事や相談事項。

– 園から 当日の活動内容、関わりや発見、友だちとのやりとり、安全面の注意、怪我の報告(必要に応じ事故報告書)、次回準備物、連絡事項。

– 感染症情報は、医療機関の診断名・登園再開条件(出席停止扱い)とともに共有。

クラス内の罹患状況は個人情報に配慮して周知。

4-3. 形式と運用
– 紙の連絡帳 連絡欄、健康欄、サイン欄を設け、登降園時に担任が確認・押印。

保管期間は園の規程(年度末返却または一定年数保管)。

– ICTアプリ 欠席・遅刻・延長申請、既読確認、写真配信、アンケート、配布資料の電子化、バス位置通知等を統合。

緊急連絡の一斉配信も可能。

– 緊急時は電話を優先。

アプリメッセージは見落とし対策として通知設定の確認を推奨。

4-4. プライバシー・記録管理
– 連絡帳は個人情報を含むため、施錠保管・アクセス権限の管理・持ち出し制限などを実施。

ICTは通信暗号化・権限管理・ログ保存が基本。

– 写真・動画の取扱い、SNS掲載の可否は同意書で扱い、年度ごとに更新する園が多いです。

保護者が事前に確認しておくと良いポイント

– お迎え者登録(追加・一時代理の手順、身分証の扱い)
– バス引き渡しの本人確認方法と不在時フロー
– 預かり保育の時間帯、定員、利用料金、キャンセル・遅延規程
– おやつ・アレルギー対応、与薬の可否と手続き
– 災害時の引き渡しルール(避難場所、合言葉、連絡手段)
– 連絡帳/アプリの返信〆切、緊急時の連絡優先順位
– 重要事項説明書・園則・安全マニュアルの所在と更新時期

根拠・制度的背景(代表例)

– 幼稚園教育要領(文部科学省・平成29年告示)
– 園と家庭の連携、健康安全の確保、日常の生活や遊びを通した育ちの記録・共有の重要性が示されています。

連絡帳や面談等の情報共有は、この要領に基づく実践として広く位置づけられます。

– 学校保健安全法・同施行規則
– 幼稚園は「学校」に該当し、健康の保持増進と安全の確保、事故防止、危機管理体制の整備(学校安全計画の策定・実施・評価)が求められます。

登降園時の安全管理、事故時の報告・記録、緊急時対応はこの枠組みの中で確立されます。

– 送迎用バスの安全対策(国土交通省)
– 令和5年以降、送迎バスにおける「園児置き去り防止を支援する安全装置」の装備義務化措置が段階的に進み、乗降確認・終便点検の徹底が制度的に強化されています。

降園時のバス引き渡し手順や点検記録の整備はこの趣旨に沿うものです。

– 幼児教育・保育の無償化(内閣府・2019年開始)
– 幼稚園(1号認定)の利用料無償化に加え、保育の必要性の認定を受けると、預かり保育利用料に公的補助(上限あり)が適用されます。

預かり保育の利用促進・拡充の根拠となっています。

– 預かり保育の推進に関する通知・事業(文部科学省)
– 幼稚園における預かり保育の充実や人員配置の工夫、長期休業中の一時預かり等を促す通知・補助制度が継続的に講じられてきました。

園はこれらを踏まえて時間帯・料金・体制を整備しています。

– 個人情報保護法(個人情報の保護に関する法律)
– 連絡帳・アプリ・名簿・お迎え者登録等の個人情報管理の基本法。

アクセス権限の管理、目的外利用の禁止、漏えい防止、委託先管理(ICTベンダー)などの体制整備が求められます。

– 自治体の設置・運営基準、園則・重要事項説明書
– 具体的な引き渡しの本人確認方法、代理引き渡しの手続き、未迎え時の段階的対応、預かり保育の詳細(時間・料金・定員)、事故対応や記録の保存期間などは、園の規程(園則・就業規則・安全マニュアル・重要事項説明書)で定められ、入園時に同意・周知されます。

まとめ
– 引き渡しは「事前登録+当日の本人確認+記録」の三本柱。

バス引き渡しでも同様の確認と記録を行い、未迎え時は段階的に安全措置へ移行します。

– 延長保育(預かり保育)は、就労や家庭事情に対応する子育て支援として、時間帯・料金・職員体制・活動内容を定めています。

無償化により条件付きで費用補助があります。

– 連絡帳(紙・アプリ)は、園と家庭の協働を支える要であり、健康・生活・学びの情報を双方向で記録・共有します。

緊急時は電話連絡が優先されます。

– これらは、幼稚園教育要領、学校保健安全法、国交省のバス安全対策、無償化制度、個人情報保護法、そして各園の規程に基づいて運用されています。

最終的には、在籍園(志望園)の最新の要項・規程で、具体的な時刻、料金、手続き、緊急時対応、ICTポリシー、災害時の引き渡し方法をご確認ください。

事前に不安点を相談し、家庭事情(勤務先の終業時刻、代理お迎えの可否、アレルギー・持病など)を共有しておくと、より安全で円滑な降園後の運用につながります。

【要約】
インフル、水痘、麻しん、流行性耳下腺炎、咽頭結膜熱等が疑われる場合は、保護者へ連絡し早退・受診を依頼。学校保健安全法に基づき出席停止とし、園内では隔離・消毒を実施。登園再開は解熱・発疹痂皮化等の基準を満たし、医師の意見書や登園許可書で確認する。

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